普段、わたしは色々な所に出かけるように心がけてますが、その中で他の子たちと接する時のナナの様子を観察していると、ナナは基本的に他人が持っているおもちゃを興味があっても手を出せない。
手に持ってたおもちゃを奪われても、少し未練がましく見る程度で、すぐに諦めます。奪い返しに行く、ということはしません。
つかまり立ちをする子に台にされたこともありましたが(肩をつかまれてたっちしていた)、されるがまま。
友達の子供は少し気が強いので、遊んだ時、ナナは負けっぱなしでした。
わたしは、そんなナナを見て、少し前までは歯痒い思いをしてましたが、最近は「それがこの子なんだー」と思えるようになりました。
一般的に、"強い"方が"弱い"よりいいとされがちだけど、"弱い"="ダメ"ってわけじゃないと思うんですよね。
"強い"っていうのは、自己主張が出来るってことですから、それはそれでいい。
じゃあ、"弱い"は?
遊んでいたおもちゃを"強い"子に取られ、途方に暮れているような、"弱い"子。
大人っていうのは、弱い子が強い子にやられちゃったら、大抵、弱い子にハッパをかけるんですよね。
「頑張って取り返せ!」ってな風に。
「ちゃんと"返して"って言わなきゃダメよ〜」ってな風に。
少し前まで、わたしもそんな感じでした。この子、大丈夫かな、と思って。
でも、今はちょっと違う。
ナナはおもちゃを奪えないけど、それはイコール自己主張ができないってわけじゃない。気は弱いかもしれないけど、その優しさはいつもでも持っていて欲しい。
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